2007年 12月 07日
やかん・なおる
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諦めかけていた頃、工務店に勤める友人から「なんとかなりそうだ」との返事がきた。
さっそく、やかんとスケッチを持って埼玉県川口市の金物工場へ出向いた。
直接説明し帰るつもりだったが、溶接の方法などを話しているうち、ひとりがその場で試作品を作ってくれる。おかげで握り具合のチェックなどもすることができた。
取手の形状は直線を主体にすることも考えたが、力の伝わり方に無駄がでることと、元々のデザイナーに敬意を称し元の形状と同じにすることに決めていた。ただ、材質が変わるので、巾と厚みは変わらざるを得ない。実際に握ることができたので大変参考になった。
結果、スケッチしたものより、巾は6ミリ、厚みは1ミリ縮めることにした。
工場にはバフ磨き用の機械もあり、おそるおそるお願いすると快諾してくれた。
なんでも、7〜8年使ってなかったそうだが、試しに磨いてみると、ローターに当てた部分が見る間にステンレスの輝きを取り戻してゆく。
その早さと再生具合は感動的ですらある。
届いたやかんはまるで新品のような仕上がりだった。いや、取手に不安材料がない分だけ、むしろ新品以上と云っても過言ではない。
丁寧なアルゴン溶接は本体と取手をなめらかに繋ぎ、バフ磨きは隅々まで施され曇りひとつない。取手の小口は特に指示しなかったが、すべてR面取りがなされていた。
職人さん2人の小さな町工場だったが、迅速な仕事といい、丁寧な仕上がりといい、すばらしい!のひと言に尽きる。
新宿高島屋のボードウォークに面した赤いテント風の庇はよく見ると金属でできており、やかんを直していただいた職人さんの手によるものだということだ。
さっそく、やかんとスケッチを持って埼玉県川口市の金物工場へ出向いた。
直接説明し帰るつもりだったが、溶接の方法などを話しているうち、ひとりがその場で試作品を作ってくれる。おかげで握り具合のチェックなどもすることができた。
取手の形状は直線を主体にすることも考えたが、力の伝わり方に無駄がでることと、元々のデザイナーに敬意を称し元の形状と同じにすることに決めていた。ただ、材質が変わるので、巾と厚みは変わらざるを得ない。実際に握ることができたので大変参考になった。
結果、スケッチしたものより、巾は6ミリ、厚みは1ミリ縮めることにした。
工場にはバフ磨き用の機械もあり、おそるおそるお願いすると快諾してくれた。
なんでも、7〜8年使ってなかったそうだが、試しに磨いてみると、ローターに当てた部分が見る間にステンレスの輝きを取り戻してゆく。
その早さと再生具合は感動的ですらある。
届いたやかんはまるで新品のような仕上がりだった。いや、取手に不安材料がない分だけ、むしろ新品以上と云っても過言ではない。
丁寧なアルゴン溶接は本体と取手をなめらかに繋ぎ、バフ磨きは隅々まで施され曇りひとつない。取手の小口は特に指示しなかったが、すべてR面取りがなされていた。
職人さん2人の小さな町工場だったが、迅速な仕事といい、丁寧な仕上がりといい、すばらしい!のひと言に尽きる。
新宿高島屋のボードウォークに面した赤いテント風の庇はよく見ると金属でできており、やかんを直していただいた職人さんの手によるものだということだ。
by siteplan-archi
| 2007-12-07 12:13
| 道具,モノ